2017年1月9日月曜日

[戯言] 友達を作ろうとしない生き方

このブログは、ピアニカ吹きの学者、赤尾"JP Salamander"充弥の音楽活動に関する公式サイトです。

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出演予定

1月21日(土) 池袋 y-stage にこにこ☆ちゃんねる 赤尾バースデイ・スペシャル(インターネット生放送番組 放送終了後に赤尾ライブあり
2月11日(土) 池袋 y-stage にこにこ☆ちゃんねる (インターネット生放送番組)
3月25日(土) 池袋 y-stage にこにこ☆ちゃんねる 三人体制一周年記念スペシャルライブ

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[戯言] 友達を作ろうとしない生き方

今年はぼくなりに生きる。背伸びはしない。
そう先日のブログに書いたけど、その具体的な話の一つ。

友達を作ろうとするのはもうやめたい。
いや、そんなことはとっくの昔からやってないんだけど、やらなきゃいけないという義務感はあった。
これからはそういう義務感を持つことをやめたいし、する必要もない環境を作りたい。

ぼくら売れないミュージシャンは小規模なライブハウスで演奏するわけだけど、好き好んでそんなものを聴きにくる人はほとんどいない。
来てくれるとしたらたいていは友達なわけで、駆け出しバンドマン向けのサイトにも「最初は友達を呼ぶことから」と書いてある。
「最初は」どころか、よっぽどのことが無い限り、ずっと友達しか来ないのが普通だ。
要するに、観客動員の多さというのは、ほぼイコール友達の多さを表している。それがいまのライブハウスの世界だ。

そうなると、売れないミュージシャンにとって最も重要なのは、友達を作ることになる。
これはライブハウスで音楽活動をするために最も重要な努力なのだ。

もちろん、貧困にあえぐ東京のバンドマンたちがそんなに簡単に友達を作れるわけでもない(学生バンドならともかく)。
だからせめて、共演したバンド同士で友達になって、次につなげていこうとする。
なんとかお互いを褒め合って、友達になる糸口を探る。
ライブハウスの楽屋裏は良ければそんなもんで、悪ければ絶望だけが漂っている。

さて、ぼくはといえばだが、昔から友達が少ない。
大人になってからなんて、ほとんど新しい友達ができたことはないし、友達付き合いをすることもほとんどない。
ごく僅かなよほどの親しい友人を除いては、ぼくは他人に興味を持てないし、話をして面白いとも思わない。
というより、そもそもなんの話をしていいかわからない。
こちらの話が面白くないのは最初からわかっているので、相手の話を聞くしかないが、その相手にぼくは関心を持っていない。

大人数で居合わせるのであれば、場を乱さぬよう空気を読んで黙っているが、黙っていることによって空気の読めない人という扱いになる。
一念発起してしゃべってみても、やっぱり話は通じない。
結局、面白くないし、眠くなる。
これが万が一、1対1の局面を迎えてしまったら、もう大変だ。

だから、最初から人と居合わせないほうがぼくにとっては幸せだ。
同じ時間を共有しないSNSで、気が向いたときにいいねでも押しておけばいい。

さみしい人だと思うかもしれないが、そうではない。
一人でいることよりも、人と一緒にいて孤独を感じるほうが、よほど悲しい。

そういうわけで、友達を作るなどというタスクはぼくにとって非常に難しく、なおかつ精神的に辛いものなのだが、
ライブハウスで音楽活動をしていく限りは、そのタスクに取り組むことが義務として課せられる。

それが唯一の理由ではないが、ぼくはライブハウスを基盤とした音楽活動を見直すことにした。
ぼくは友達を作るという義務から解放されることになった。

同じような話は他にもある。
たとえば客を楽しませようとする努力だ。
よくある話で、「アマチュアとはいっても客から金をとってるんだから、客を楽しませようと努力するのは当然で、、、」云々。
ぼくもそう思って楽しませようとしてきた。
一発芸をしてみたり、時事ネタトークをしてみたりした。意識的に笑顔を見せてみたりもした。
だけども、それが功を奏すことは少なかったし、たまにうまくいくことはあったけれども、苦手なことをやっているというストレスは降り積もるばかりだ。

もちろん、音楽自体が客を楽しませているのならば、そんなことも考える必要もなかったのかもしれないけれども、あいにくそういう音楽じゃない。
だから、何とかして客を楽しませなければいけないという義務を果たそうとしてきた。
けれども、鬱々とした歌を歌いながら、歌の合間に笑顔でトークだなんて、やればやるほど滑稽なのだ。
こういうことももうやめていこうと思うし、ライブハウスを基盤にしなくなるのでそういう機会も減る。

さて、これだけだととてもネガティブな話に聞こえるかもしれないが、そうではない。
ライブハウスが嫌いなわけでもない。
ぼくは、ぼくにできる努力にだけ集中したいし、そうすべきだろうと思うようになった。

ぼくはたかだか売れないミュージシャンに過ぎない。なんの音楽教育も受けていない無学な人間だ。
それでも芸術家としての心を持ち続けていたいし、ぼくはそこを目指していきたいのだ。
ぼくが考える芸術家というのは、オーディエンスの期待を裏切り、オーディエンスの理解を越え、オーディエンスの価値観と敵対するものだ。
それが芸術家がもたらすべき驚きや感動といったものだろう。
ぼくはもっと鋭く敵対したい。そのためにぼくは、オーディエンスが期待しない細部にこだわっていたい。(斬新なことをしたい、という意味ではない)

だから、作品以外の部分でも、楽しませるだとか友達になるだとか、そういうことは考えたくない。
それは、互いの共通の価値観を探り合い、相手の価値観にすり寄っていく行為だから。
ぼくは毅然として敵対する。それがぼくにできる数少ないことの一つだと思う。

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最新のライブ動画
赤尾充弥withナカニシタカアキ「ハッピーエンド」
(2016年6月16日 @下北沢Breath)


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